石油化工、炭鉱坑内、船舶プラットフォーム、危険物倉庫…。
爆発リスクが潜む過酷な現場で、古鑫防爆リチウム電池は欠かせない“安全の守護者”として力を発揮します。
防爆電池は、ただの電源ではありません。
特別な設計と先進の素材技術により、爆発性環境でも着火源とならないよう徹底的に安全性を追求。現場の安心と持続的な稼働を支えます。
本リリースでは、
これらを通じて、目に見えない場所で確かに安全を守り続ける古鑫防爆リチウム電池の真価をご紹介いたします。
防爆リチウムイオン電池は、その独自の安全設計によって、可燃性や爆発性リスクが潜む数多くの産業分野で欠かせない役割を担っています。
以下に、防爆リチウムイオン電池が特に活躍する主な用途分野をご紹介します。
用途 |
防爆の基本要件/必要性 |
関連基準/技術 |
石油化工などの可燃・爆発性環境 |
可燃性ガス(メタンなど)や粉塵が潜む環境では、わずかな火花や静電気でも爆発を引き起こす危険がある |
基準:IECEx、ATEXなど防爆認証;技術:製品内部での熱暴走が周囲に広がらないよう、最先端の防護技術を採用 |
炭鉱坑内作業(坑内検査設備、通信設備、救急機器等) |
坑内では、瓦斯(メタン)や粉塵が蓄積し、空間が閉鎖されているため、防爆機器に対する要求が非常に高い環境 |
通常時&故障時いずれも周囲の可燃物を引火させない安全設計 |
緊急消防・安全救助分野(防爆無線機、防爆携帯、消防用ロボット、緊急照明設備) |
救助現場は複雑かつ危険に満ち、可燃ガスや化学物質の漏洩も想定され、通信・指揮システムは絶対に信頼できることが必須であり、機器には最高レベルの防護性能が求められる |
高安全性、高エネルギ密度 保護等級:IP67/IP68 |
航空宇宙・防衛分野(机上搭載機器、防衛携帯機器等) |
防衛・航空機器の現場は安全性の要求が極めて高く、燃料タンク周辺、弾薬庫、密閉キャビンなど、可燃物漏洩のリスクが潜む環境 |
高安全性のセル使用、複数の防爆基準に適用 |
船舶・海洋工学分野(タンカー、海上掘削プラットフォーム、軍艦 など) |
船舶の船室(貨物ポンプ室や燃料タンク区など)で、燃料や化学物質の可燃性蒸気が蓄積しやすく、常に爆発リスクが存在している。海洋環境特有の高腐食・高湿度条件は機器の劣化が早まり、短絡リスクがたかまる。 |
防爆(Ex d/e/m)、 耐腐食性(ステンレス外装等特殊塗装等)、耐振動设计 |
防爆等級は単一の概念ではなく、「防爆方式」「ガスの種類」「温度グループ」など複数の要素によって構成されています。下図では、これらの要素がどのように組み合わさって、防爆表示を形成しているかをわかりやすく示しています:
防爆方式 |
マーク |
説明 |
アプリケーション |
本安型 |
Ex ia/ib |
回路設計の段階からエネルギ(電圧・電流)を制限し、周囲の可燃性ガス混合物を点火できないレベルに抑える方式、正常時および故障時でも火花や高温による爆発のリスクを防止。ia等級が最も高い |
ポータブル設備:防爆無線機、ハンディターミナル等 |
隔爆型 |
Ex d |
爆発性雰囲気内で機器内部が爆発しても、その火炎や高温が外部に伝わらないように設計された防爆方式。 |
大電力設備:防爆ロボット、大型非常用電源、緊急照明等 |
充填型 |
Ex ma/mb |
爆発性雰囲気で使用する機器の内部を、樹脂やエポキシなどの絶縁材で完全に封入する方式 |
小型モジュール:電池モジュール、センサー電源、BMS保護基板 |
保護型 |
b |
GB 3836.35規格で定められた措置を適用し、機器の内部または外部が可燃性雰囲気の点火源とならないようにする |
蓄電池、電池モジュール等蓄電池 |
複合型 |
例:Ex d[mb] |
複数(2種類以上)の防爆技術を同時に採用し、多重の安全対策を提供する |
隔爆型外殻(Ex d)の内部に、浇封型(Ex m)技術を用いた部品および保護型(Ex b)技術を用いた電池を同時に組み込む構造。 Ex d[mb] と表される。 |
増防爆型 |
Ex e |
電気機器に対して、追加の安全対策(絶縁の強化、温度上昇の低減、接続の信頼性向上など)を実施し、安全性を高める |
接続箱、モーター筐体、一部の変圧器 |
油浸式 |
Ex o |
電気機器や部品を保護油に浸漬し、油面以上や外殻外の爆発性雰囲気を点火できないようにする |
変圧器、スイッチ |
砂充填型 |
Ex q |
外殻内に砂粒や規定特性を持つ粉末材料を充填し、外殻内部で発生するアークや過熱が外部環境を点火できないようにする |
コンデンサー、ヒューズ、小型電子部品 |
正圧防爆型 |
Ex px/py/pz |
保護ガス(空気や不活性ガスなど)を用いて、機器外殻内部の圧力を外部環境より高く保ち、外部の可燃性ガスの侵入を防止する |
大型分析装置、制御盤、大型モーター |
非点火型(n型) |
Ex nA/nC/nL/nR/nZ |
Zone 2(ガス爆発危険区域 2)で使用される防爆型式の一つ。 |
接続端子、照明器具、小型モーター等Zone2区設備 |
*防爆型式の組み合わせは、単なる文字の組み合わせではなく、厳格な規格・技術的論理・認証手続きに従って決定されなければならない。
中国、IEC、EU |
北米 (Group) |
代表的なガス |
最大試験安全間隙(MESG),mm |
最小着火電流比(MICR) |
点火特性 |
I |
D |
メタン |
1.14 |
1.0 |
Hard
Easy |
IIA |
プロパン |
0.9 < MESG < 1.14 |
0.8 < MICR < 1.0 |
||
IIB |
C |
エチレン |
0.5 < MESG < 0.9 |
0.45 < MICR < 0.8 |
|
IIC |
B |
アセチレン |
MESG < 0.5 |
MICR < 0.45 |
|
A |
水素 |
*ガスの最大試験安全間隙(MESG)が小さく、最小着火電流比(MICR)が小さいほど、当該ガスは点火されやすく、危険性が高いことを示す。
T1グループ:最大許容表面温度 450℃(最も緩やか)
T6グループ:最大許容表面温度 85℃(最も厳しい)
温度区分 |
I類ガス (メタン) |
IIA類ガス |
IIB類ガス |
IIC類ガス |
T1 (450℃) |
メタン |
エタン、プロパン、アセトン、スチレン、クロロベンゼン、トルエン、ベンゼン、アンモニア、一酸化炭素、ホルムアルデヒド、フェニルアミン |
コークス炉ガス、シクロプロパン、アクリロニトリル |
水ガス、水素 |
T2 (300℃) |
- |
ブタン、メタノール、エタノール、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ブチル、酢酸アミル |
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレン、1,3-ブタジエン |
アセチレン |
T3 (200℃) |
- |
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、オクタン、ガソリン、クロロブタン |
ジメチルエーテル、硫化水素、テトラヒドロフラン、アクロレイン |
- |
T4 (135℃) |
- |
エーテル、トリメチルアミン |
テトラフルオロエチレン、ジエチルエーテル |
- |
T5 (100℃) |
- |
- |
- |
二硫化碳 |
T6 (85℃) |
- |
亜硝酸エチル |
- |
硝酸エチル |
4、設備保護等級(安全基準)
地域区分 |
定義 |
リスク |
要求保護等級(EPL) |
Zone 0 |
爆発性ガス混合物が常時存在する、または長時間発生する場所 |
極めて高い |
Ga (非常に高い) |
Zone 1 |
通常運転時には爆発性ガス混合物は存在しないが、偶発的に発生する可能性がある場所。 |
高い |
Gb (高い) |
Zone 2 |
通常運転時には爆発性ガス混合物は存在せず、発生しても偶発的かつ短時間しか存在しない場所。 |
中 |
Gc (やや高い) |
このマークは、高等級の防爆バッテリーやモーターなどの機器に一般的に見られる。
名称 |
地域 |
認証関係 |
GB 3836 |
中国境内 |
認証の「技術規則」に適合した製品のみが、この防爆マークを表示した中国の防爆適合証を取得できる |
IEC 60079 |
全世界 |
認証の「国際技術規則」。世界の主要な防爆規格(GB 3836、IECExなど)はこれに基づいて策定され、防爆マークの技術的根拠となっている。 |
ATEX |
EU |
欧州市場への「参入証」。製品が要求を満たすことで、防爆マークを貼付してEU市場に出荷できる |
IECEx |
IECExメンバ |
国際的な「通行証」。製品がIEC規格に適合していることを示す証明書で、防爆マークの権威ある記載があり、多くの国でそのまま認められる |
古鑫は、異なる防爆適用シーン(Ex ib IIC T4、Ex d I Mb など)や環境条件(高温、高湿、腐食、強振動)により、リチウム電池モジュールの要求が多岐にわたることを深く理解しています。当社のコア競争力は以下の通りです:
· 深度ニーズヒアリング
· ターゲット設計
· 認証サポート